2017/07/24

汐音のフランス旅2017~その10 プチ・トリアノン、王妃様の秘密の隠れ家~

アパルトマンのお部屋で一息つきまして、
時間に追われつつ、プチ・トリアノンを目指します。
5月のヨーロッパは21時過ぎまで外が明るいので
ついつい時間の感覚がわからなくなりますが
博物館や宮殿系は閉館時間には容赦なく閉まるので

急ぐっ

ベルサイユ宮殿の庭園や離宮を含めた全体の広さっていうのは
おそらく行った人にしかわかるまい…
広大という言葉では言い尽くせないほど広い

宮殿の正面門からプチ・トリアノンまでは歩いて2~30分はかかります(当時の貴族たちはそれを小旅行と呼んだらしい)

宮殿の正面入り口からトラム(庭園を走るミニバスみたいなもの)に乗るか、歩くか…
ということで、宮殿のトラム乗り場まで歩くくらいならプチ・トリアノンまで歩こう!ってことで
グーグルマップさんを駆使してホテルから30分歩きました。

宮殿の側面を通り、前回宿泊したトリアノンパレスホテルの横の入り口から庭園敷地内に入ります。
ここには広大な草原(人工だけど)が広がっており

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羊さんやヤギさんが草食べ放題を満喫中

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なんというのどかな風景!

この子達は宮殿に飼われている子達です。

入り口から入りまして10分くらい歩くと

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この道をまっすぐ行くとプチ・トリアノン



プチ・トリアノンの入り口となります

それにしても…

暑っ

なんというか、庭園敷地内は白い石がしかれてまして…
これが照り返しになって暑いのですよ…

前回は飲まなかった生絞りオレンジジュースを買ってみた

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ベルサイユ宮殿とオレンジの歴史は、ルイ14世のお母様のアンヌが故郷からオレンジもってきたからどうのとか、そんな感じだったかと思いますが
庭園敷地内の何箇所かにこの生絞りオレンジジュース屋さんがいます

ビタミンたっぷり

オレンジを専用機械で1つつ絞って氷もちゃんと入れてくれるのね

生き返ったー!!


いざ、プチトリアノンへっ


入場券は宮殿の入場券を購入時に、こちらのチケットも含まれているものを購入してました。
宮殿のみの入場券の場合は別途必要。ミュージアムパス適応可です。
前回はミュージアムパス4days購入して結局まわりきれなかったけど
今回こそ、必要だったかもな…ミュージアムパス
入場券を買うために長蛇の列なんてこともざらなので、前もって出来ることはしておいたほうがいいかもです。

プチ・トリアノン2回目の訪問
前回は今回よりもさらに灼熱の中、混み混みの見学でしたが
夕方ということもあり、だいぶ空いてて快適でした。

建物自体はとても小さいです
こじんまりって感じ。
外見もシンプルですが、中は可愛らしくて
ベルサイユ宮殿の豪華絢爛にめまいを覚えたあとだと
とても落ち着く内装です
色使いも、家具もとにかく女性的でかわいい!

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階段にはMの文字が飾られています


難しい言葉で言うならば、造りは新古典主義建築(アントワネットが王妃としてすごした後半くらいの時期の主流建築)内装はロココ(アントワネットよりちょっと古いポンパドール夫人の時代に最盛期だった文化)本来はルイ15世がポンパドール夫人のために建てた建物でしたが、完成時にすでにポンパドール夫人は亡くなっていたため、後にルイ16世がアントワネットへプレゼントした建物です。

ここに来ると

マリー・アントワネット=カワイイ

になったのがなんとなくわかった気がする。
(私自身は彼女に”カワイイ”のイメージないけども)
前回は狭い建物にぎゅうぎゅうだったのであまりひたれなかったんですが
人気のない時間のこの場所では、
吹き抜ける風や、建物の温かさから
彼女がここに居たなってのをなんとなく感じることが出来る。

アントワネットの居間
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アントワネットの寝室
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寝室の窓からは愛の神殿が見えます

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愛の神殿にはフェルゼンの顔に似せて作ったと言われる像
(元になった作品はルーブルに所蔵されているが顔が全然違うらしい)

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アントワネットにまつわる絵は何点か展示してありますが
そのうち、最も有名な肖像画の1枚飾られています

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ブルーのドレスのアントワネット

この肖像画を2年前、初めてこの場所で見たときは衝撃的だった

たくさんの物語、いや、主にベルサイユのばらで知っていた彼女と
実在の彼女は全然違う!この肖像画を1目見ただけでそう思った。
まるで何もかも知った気になってた。
どんなキモチも共有できるような気でいた。
でもそれは、物語の中で描かれた彼女で
それがフィクションであろうと、ノンフィクションであろうと、

マリー・アントワネットは私が思っている人と全然違った

当たり前だけど外国人だった
(笑わないでほしいけど、本当にいまさらながらそう思った)

生まれたときから市民平等で育った私には想像も付かないほど王族だった。

ベルサイユのばらやそのほか色々な物語で描かれる彼女が
全て全然違う人で、ここに居た本当の彼女は私の想像すら出来ないような人だって思い知った。

そこから2年。いろいろな本を読み漁って
アントワネットが生まれ育ったウィーンにも足を運んで
彼女に対する色々なことを調べた
たくさんの伝説やたくさんの胡散くさい証言に彩られて
本当の彼女は結局のところ誰にもわからない

ただ、こことコンシェルジュリは本物のアントワネットを感じること出来る数少ない場所!

そんな気がした。

ベルサイユのばらは偉大な漫画だけれど
あの中のアントワネットは、彼女のことを知れば知るほど違和感を感じる。
もちろん漫画なのだから、それは当たり前なのだけれど。

話を戻しまして、狭い館内をくまなく歩き
庭園に出てみる

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広大なその庭園にはイギリス風
人工の川や小さな洞窟、農村に見立てた小集落(ル・アモー・ドゥ・ラ・レーヌ)さらに、王妃専用の劇場までを莫大な予算をかけて作らせました。

散策しているとまるで森の小道に迷い込んだような
ヨーロッパの絵本に出てくる世界のようで
そよそよと風が吹き、川が流れ

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これが全て人為的に作られた空間だと思うと
当方もなくお金がかかたっただろうなっと思う。

今の感覚で言うと
舞浜にあるアメリカを模した大きな娯楽施設
まさに、そんな感じ

王妃専用ディ●ニーランド!

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この池も、この農村も、水車小屋も全てわざと古めかしいつくりに加工したりしながら作ったもので、もともとあったものではない。
当時は家畜のニオイ対策に香水まで振りかけてたらしいから、笑う

農村風には興味をもって、莫大な費用と情熱を傾けてこの庭園を造ったけど
実際の自然やら農村には興味なんてないし
農夫という職業の人たちがどんな生活でどんな生き方をしているのか
想像もしていなかった。

これを私たちが後から知れば、飢えた民衆が苦しんでいる中贅沢ばっかりしているバカ王妃!となるのだけれど、ヨーロッパを収めるハプスブルクの皇女として生まれて、フランス王妃として生きる彼女には民衆という概念もなかった。

だと思うよぉ

王家は神だと本気で信じている時代の王妃だもん

あのゴッテゴテの宮殿でがんじがらめのしきたりから解き放たれて
ここで、自分の好きな人たちと、好きな服を着て、好きに過ごしたい!

よっぽど、母であるテレジアとか、ルイ15世の公妾のポンパドールくらいの才がないとそうなるんじゃないかしら…ねぇ。

決してバカで愚かな王妃だったとは思わない。
だってさ、生まれた時から当たり前にあることを
わざわざ疑うことはなかなか難しい。

わざわざベルサイユ宮殿を見るためにはるばる日本から期待一杯で来た私ですら、あの宮殿は2時間の見学で根を上げそうになる賢覧豪華さで、結局何事もゴテゴテしすぎるの頂点極めると

ナチュラルに

っとなるのだろう。
農村も、森の小道も、小道を抜けると所々に大きな木があったり、草原があったり、
全てがキモチがいい。

大きな木の下にベンチがあって
そこで紳士が1人座って読書をしていた

なんという贅沢な時間を過ごしているのだろう

この場所で読書なんてステキすぎる!私も次回は本持ってきて
ここでの読書を楽しみたい!!(そんな時間はきっとない)

王妃の劇場は現在修復中で中は見れなかったが
修復のために取り囲んだ壁にはDiorの文字と風景に溶け込むおしゃれな絵

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上の方に控えめにDiorの文字


なんて粋なんだ!フランス!!
王妃の劇場の修繕費をDiorが出しているなんてステキだ

後から買った本に劇場の内部写真があったけど
本当にステキでいつか中を見れる日が来ることを待ってます!

まだまだ暑い中、散策しまくったのはいいけど
迷路のような小道、行きは良いけど…帰りは???

人気はないし…
看板はないし…
同じような道や同じような小川や同じような洞窟…

グーグルマップ見てみたら

ざっくりと

『ここはプチ・トリアノンだよ!』

って教えてくれた。

んなもん、わかっとる。

帰り道!帰り道だよ!!!!

方向感覚すら失いかねないこの庭
うっすら耳を澄ますと宮殿内を回るトラムの音!
それをたよりになんとか歩いて、無事出口にたどり着きました

これさ、

閉館後ちゃんと人が居なくなったかどうか、どうやってチェックするの?

なんかこれ、

絶対1日に1人は帰れなくなってない?!

街灯もなにもない、こんなボウボウの草っぱらで…


アントワネットの幽霊とこんばんはぁ~


なんてことは、絶対にいやだ!!

※プチ・トリアノンにはアントワネットの幽霊伝説がある

つづく
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